投稿日:2022年8月22日|カテゴリ:院長ブログ

本ブログを書いているのは8/22。もうすぐ夏休みも終わり。。。私は夏休みの宿題でも嫌だったのが【読書感想文】でした。そんな読書感想文を書いてみました。

高崎市立南小学校X年1組 いいだ ゆうたろう
鈴木忠平著 『嫌われた監督』を読んで

 この本を手に取ったきっかけは、朝のラジオ番組で書評家が「私、野球については全く知識ないのですが、最初読みだしたら止まらず最後まで一気に読みました」とコメントしたので寝ぼけ眼こすりながらアマゾンでポチったのがきっかけでした。
この本の「監督」とは落合博満元中日ドラゴンズ監督のことです。
「落合博満」という名前聞くと現役時代は「史上初の三冠王三回獲得」「オレ流の調整方法」「シーズンオフには年俸で必ず球団の偉い人と揉める人」というイメージ。監督では「完全試合目前の山井投手を交代させた人」「キャンプ初日に紅白戦やった監督」「開幕投手に川崎憲次郎を指名」といういままでの野球の常識を覆すような監督であったのです。
2004年から2011年にかけて中日ドラゴンズの監督時代のエピソードを当時、中日担当の記者であった著者が一年ごと、印象に残る選手をテーマとして各章につづった本です。
まず、就任一年目2004年の年から、衝撃的でした。それは川崎憲次郎投手を開幕投手に指名したからです。といっても当時の川崎投手についてご存知ない方もいらっしゃると思いますので少し説明しますと、前年から肩の故障によって試合に出れない日々が続いていました。そんな、川崎投手に当時のネット民たちがある「いじわる」をしました。それは「一試合も出てない川崎投手をオールスターファン投票一位にしよう」という事件でした。
クラスの中の出来事で例えるならば、転校してきたけど病気がちでなかなか学校に来れないクラスメイトを学級委員長にしちゃおう みたいな出来事です。
本当にファン投票一位になった川崎投手は「ファン投票一位でオールスター戦のマウンドに一試合投げられるのであれば投げたい」と本気で思ったそうです。
ただ、最終決断はそのように肩を治療することもできず投げられないと判断しオールスター辞退ということになりました。
落合監督はその、悔しい出来事があった川崎投手本人の気持ちを察し、シーズン前に「開幕投手はお前で行く」と電話で伝えるのです。
川崎投手は奥様と相談し、もしかすると最後のマウンドになるかもしれないが開幕投手を引き受けたい と監督に返事をするのです。
その後の開幕日までは葛藤の毎日でした。周囲では「誰が開幕投手なんだ?俺言われてないぞ」と当時の選手ロッカールームでは話題で盛り上がってました。
ただ、川崎投手は監督から試合当日まで誰にも言わないようにと釘を刺されているので言えません。このあたりの心境がとても細やかに描写されてます。
そして、開幕当日、川崎投手は撃ち込まれます。相手の広島は開幕投手は当時エースの黒田投手。負けも意識したところ試合終盤で逆転し開幕戦中日が勝つのです。ただし、この試合で川崎投手は肩の故障を悪化させ、引退。
もう、落合監督一年目から衝撃的なエピソード満載です。
翌2005年は。。。。

「って、、、オイ。このブログであと7年分の監督生活について語る気?」(ナイツ土屋)
「あ、はい」(塙)
「このブログそんなにスペース無いよ。いいかげんにしろ。どうもありかとうございました」