投稿日:2021年3月30日|カテゴリ:院長ブログ

私、飯田が当院に赴任してあと1か月で丸二年。
今後も地域の方の寄り添う眼科としてお役に立てればと思っております。

私が当院に赴任するにあたってご指導受けたことに『この地域は鋳物の町だから異物混入の患者様が多いよ』と言われました。確かに他地域に比べ鉄粉、サンダー等の異物混入の方が多い印象あります。

眼に異物混入されれば、症状に個人差はあるものの日常生活に支障きたす程だと考えます。当然、受診時には点眼での局所麻酔にて異物除去、ならびに点眼処方するのですが、お仕事でお忙しいのでしょうか、異物除去後の経過観察の再診が必要なのですが来院いただかない患者様が多いのが現状です。

自分自身、なぜ再診が必要か説明不足の点もあるかもしれません。この場にて異物除去後の再診がなぜ必要か申し上げますと
1.眼の表面に異物が入ったわけですが、その異物は決してキレイなものではないはずです。付着した異物には雑菌が存在し、そこから感染→眼内へ となりますと最悪、失明まであり得ます。
2.眼表面は雑菌等に対し免疫系が強い組織ではありません。特に角膜(コンタクトレンズを乗せたりする場所)は血管が侵入しておらず、雑菌に対し抵抗力が弱い組織なのです

以上の理由から、お忙しいかもしれませんが眼科医が「完治してますので通院終了です」の一言あるまでは受診していただくこと強くお願い申し上げます。

私も大学病院で勤務医していた時、感染性角膜疾患の患者様を診ていた経験あります。本当に重症化しますと治療が長引きその後の視力にも影響生じます。

せめて、このブログお読みいただいている方にはそのような経過たどって頂きたくないので書かせていただきました。念頭に置いていただきたく思います。飯田